遺産というものはおよそ次のようなものである。
それを受け取った当人は実は大して有り難く思っていない。むしろその財産の価値の大きさゆえに有りがた迷惑に思うことさえある。
そのような大きなものを受け継ぐには多大な労力や精神的な強さと苦痛を伴うこともある。自分にはそのようなものを継ぐほどの価値はないと考えてしまうだろう。
周りの者さえも祝福をしてくれるどころか、ねたみや恨みもするしロクなことがない。
けれどもよく考えてみなさい。周りがねたむようなロクな人間ではないからこそ、あなたを信じて委ねたことを。主人はあなただからこそ、受け継いで欲しいと願ったのである。
ひとはそのひとがしてくれた感謝を決して忘れない。した当人にとってはごくささいな普通のことだと思っていても、心を尽くされた者は感動し心の涙を浮かべるものなのです。
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